愛犬のからだClose Up! しっぽの巻

飼い主さんにとって、愛犬がちぎれんばかりにしっぽを振って迎えてくれるときほど、うれしい瞬間はありません。犬のしっぽは喜びを表現するためにある!と言いたくなるところですが、実は、それ以外にもさまざまな役割があるのです。

平衡感覚をとる

しっぽは運動のための器官でもあり、複雑な動きやすばやい動きをする際のバランサーとして機能します。走っているときなどは、しっぽを曲げる(右に曲がるときは右に、左に曲がるときは左に)ことで重心を変え、バランスをとっています。

防寒・保温効果

寒くなると犬は体を丸めて眠りますが、そのときしっぽで体を覆うことで、防寒・保温効果を果たしています。もっとも、家庭のペットとなった今日の犬たちのなかには、防寒効果は期待できそうにない短いしっぽや細いしっぽの持ち主も多いですね。

コミュニケーション機能

最もよく知られたしっぽの機能です。群れ社会で暮らす犬たちは、仲間同士で意思や感情を伝える手段としてしっぽを使ってきましたが、ペットとして人とつきあうようになった今も、大切なコミュニケーション手段です。

立ち方と振り方で、いろんな感情を伝えています

左右にすばやく振る

左右に大きく勢いよく振るのは、喜んでいるしるしです。

 
左右にゆっくり振る

犬がしっぽを振るのは、“興奮している”とき。したがって、うれしいときだけでなく、見知らぬ犬や人に警戒しているときも、やはり興奮してしっぽを振ります。ただし、攻撃性の興奮のときは、ゆっくり振るのが特徴です。

 
股の間にはさんだり、下げている

犬はお尻のにおいをかぎ合って、相手の強さを判断します。しっぽを股の間にはさむのは、しっぽで肛門腺を覆い、自分のにおいを消そうとしているのです。“参りました”というおびえ、服従のサインです。

 
ピンと立てる

しっぽをピンと立てるのは強い怒りの表れ。立てたしっぽを小刻みに震わせることもあります。

 
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