愛犬のからだClose Up! 肛門の巻

 

肛門腺って何?

肛門近くで、犬にあって人にない器官とは何でしょう? それは「肛門腺」。犬の肛門の少し下にあって、「肛門嚢」と呼ばれる袋状の形をしており、中には、強い刺激臭を出すスカンクと同じようにニオイの強い分泌液が入っています。肛門腺の出口は、肛門括約筋の左右につながって開いています。排便時に肛門括約筋が収縮することで、分泌液が便と一緒に少しずつ排出され、テリトリーのマーキングの役割を果たします。また、犬が興奮したり恐怖を感じたときに、この液が少し分泌されることもあります。

"名刺"の代わり!? 分泌液のニオイ

肛門腺の分泌液は、茶色っぽくドロッとしていたり、クリーム色でサラサラだったりと、色も見た目も犬によってさまざまです。ニオイも1ぴきずつ違いますが、共通しているのは人間にとって強烈な悪臭であるということ。犬同士が出会ったとき、おしりのニオイを嗅ぎあうのは、この分泌液のニオイをチェックして、テリトリーを確認するためなのです。

分泌液のたまりすぎに注意!

分泌液は、本来はウンチと一緒に排出されてしまうものですが、小型犬や肥満気味の犬は肛門括約筋の力が弱く、分泌液がたまりやすいので注意が必要です。また、軟便や下痢気味の犬は肛門付近が汚れやすいので、肛門腺の導管が詰まりやすくなります。自分で分泌液をうまく排出できない犬は、肛門腺を定期的に絞ってあげましょう。そのままにしておくと、犬が分泌液のたまりすぎを気にして、おしりを地面にこすりつけたりするため、肛門周辺が不潔になり、病気の原因となります。

 
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