愛犬のからだClose Up! 排泄物の巻

オシッコやウンチは、愛犬の健康のバロメーター。排泄物や、排泄するときの姿勢などをふだんからよく観察しましょう。また、散歩時の排泄物処理は、飼い主の責任です。周囲の人に迷惑をかけないよう、正しいマナーを身につけましょう。

理想的なウンチ

犬も人間も、ウンチの構成内容はほぼ同じで、水分と消化吸収された食べ物の残りカス、消化液、微生物などでできています。理想的なウンチは、適度な水分を含み、つやがあって、色は食べ物の影響を受けますが淡い黄土色から濃い黄土色。形はコロンとまとまって、すぐに拾い上げられる固さがベストです。消化のいい良質なタンパク質と繊維質が適量含まれたフードを食べていれば、理想的なウンチになりますが、消化の悪い食べ物を食べ過ぎると消化不良を起こし、水分が多く、形も崩れたウンチに。また、食べたものの種類や腸内細菌によってウンチのにおいは変化します。明らかにふだんと違う悪臭を感じたら、腸内の異常な分泌物によるものかもしれません。固さや色だけでなく、においもチェックしましょう。


下痢をしたら

犬の場合、ウンチのトラブルといえば下痢がほとんどです。単なる消化不良による下痢の場合もありますが、深刻な病気の可能性も。成犬の場合、一度下痢しても他の症状がなく、食欲や元気もあるようなら、1日絶食させて家で様子をみましょう。ぐったりした様子がみられたり、下痢が短時間に何回も続いたり、便に血液が混じっていたり、嘔吐するようなら動物病院へ。また子犬や老犬の場合は、一度の下痢でも急激に悪化する場合があるので、すぐに診てもらいましょう。

下痢の原因

犬の下痢の原因はさまざまですが、ふだんのウンチの色とかけ離れていたり、水っぽくなればなるほど症状は重く、深刻な病気である可能性が高くなります。

ウイルス

パルボウイルス感染症やコロナウイルス感染症、ジステンパーウイルス感染症などのウイルス性の病気は、激しい下痢や嘔吐を引き起こします。また、インフルエンザでは咳など呼吸器の症状も見られます。

中毒

ネギ類やチョコレートなど、犬にとって有毒な食べ物は、激しい下痢、嘔吐、けいれんや震えを引き起こします。毒性のある観葉植物、農薬や洗剤などを食べてしまった場合にも下痢や嘔吐など激しい症状が起こります。

ストレス

住環境が変わったり、一人ぼっちの時間が増えたり、または新しい家族やペットが増えたなど、強いストレスを受けた場合、下痢の症状をおこします。家にいる場合は軟便、旅行など家の外では激しい下痢になる場合が多いようです。自分で手や足をなめたり毛をむしるなど、皮膚に症状が現れる場合もあります。できる限りストレスの原因を取り除いてあげるように努力しましょう。


異物

消化できない異物を飲み込んでしまった場合、最初に嘔吐を繰り返し、その後下痢が始まる場合があります。大きさやものによっては、便と一緒に出てくることもありますが、緊急手術が必要な場合もあります。飲み込んだことがわかっていたら、すぐ病院に連絡しましょう。

食あたり

腐った食べ物などによる食あたりの場合、突然の激しい下痢と嘔吐が続きます。夏場などは、出しっぱなしのフードや生ものに気をつけましょう。


寄生虫

ウンチがゆるい状態が続いたり、定期的に下痢をする場合、寄生虫がいるのかも。小腸に寄生虫が住み着いていると、食欲はあるのにだんだんやせてきます。検便をしても、一度だけでは虫が見つからない場合も。「おなかが弱い体質?」と思わずに、何度か検便を受けてみましょう。

腫瘍

腸内の腫瘍によって下痢をする場合、他の症状はあまり見られませんが、白っぽかったり黒いウンチになったり、固さはふつうなのに血が混じるなど、異常なウンチが続きます。食欲や元気があっても安心せず、すぐ検査を受けましょう。

内臓のトラブル

内臓のトラブルが原因で血液の循環がとどこおり、下痢の症状が出ることがあります。膵臓が病気の場合は消化不良を起こし、食欲はあるが下痢が止まらなかったり、腹痛や嘔吐が続きます。心臓や肝臓、腎臓などに病気があると、元気も食欲も衰え、緑や黒、黄色など異常な色のウンチになったり、すっぱいにおいがすることも。

 
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